貧困の連鎖を止める!フードバンクは本当の救世主になれるのか?

貧困の連鎖を止める!フードバンクは本当の救世主になれるのか? コト

SDGsの17の目標の1つに、貧困をなくそうというのがあります。貧困で苦しんでいるのはなにもアフリカとか東南アジアとかではなく、日本にも群馬にも前橋にもいらっしゃいます。

そんな人たちを救うために立ち上がったフードバンク前橋の活動を取材してきました。

「貧困には2つあると言われていますがご存知ですか?」

1つは絶対的貧困。これは多くの日本人がなんとなく知っている、アフリカや東南アジアなどの発展途上国でよく見られるものです。

もう1つは相対的貧困。ここは日本人の人でも知っている人が少ない部分かもしれません。

簡単に説明すると、収入が0円の人からMaxの人までを1列にならべて3分割し、収入が少ない3分の1までの人たちのことを表します。その区切りは年収110万円。生活保護を受けている人は110万円以上もらっているので相対的貧困の層には入りません。

生活保護の受給額は生活扶助と住宅扶助から算出、状況により加算額があります。

つまり、月収約9万円以下の人たちになるんですが、この人たちの中には生活保護を受けられない人たちがいます。なぜかというと、家があったり車があったり仕事をしていたりと、受給の条件を満たさないからです。

月収9万円だとどの年齢の方でも厳しいと思います。その中でも子供がいる母子父子家庭だったらかなり生活が苦しいのは容易に想像できると思います。それでも、条件が満たないからと生活保護は受けられないのが ” 今 ” の日本です。

年間でどれくらい食品ロスがあると思いますか?

日本で年間に捨てられる食品は642万tと言われています。ざっくりとですが、企業と家庭で50%ずつの割合です。

食品企業には3分の1ルールというのがあります。食品が作られてから賞味期限を迎えるまでを3分割し最後の3分の1の期間になると食品を卸すことができないというルールです。

賞味期限前なのに売ることができない食品はどうなるかというと、廃棄されます。僕はそのことを初めて知ったのですがものすごくショックでした。

他にも食品ロスとなるものがあります。それは季節商品。わかりやすいのは、バレンタイン用に作られた”箱”に入った商品は2/15になったら捨てられます。賞味期限が2/15ならまだ許せますが、そんなことはほぼありません。

同じように正月用の箱・ホワイトデー用の箱・卒業入学・入社・母の日父の日・クリスマス。イベントごとだからこそ購入をする機会になるので間違っているわけではありませんが、売れ残りというのはどうしても出てきます。

中身はまだ食べられるのに、箱が使用期限切れだから捨てられます。

ここまでは企業からの部分です。たしかに捨てられているんだろうなと想像できると思います。が、それと同じくらい一般家庭からも捨てられていると考えるとどうですか?

一般家庭で捨てられる多くは、特売・安売りなどの時に必要以上に買ってしまい、賞味期限が切れた後に気づき、捨てられます。それも賞味期限が長いものほど忘れてしまっている場合があります。

レトルトカレーや中華丼や牛丼などたくさんの種類があり、3袋とか4袋セットになっているものもあります。毎日食べていれば残りの数を把握できるかもしれませんが、だいたいはたまに食べるのが美味しいという感じだと思われます。

そうするとまだ残っているのに新しいのを買ってしまい、買ったものから食べて賞味期限を迎えてしまう。そういった経験がある方もいると思います。私も経験があります。

こういった食品ロスが年間で600万tを超えているのが日本です。そしてこの量があれば絶対的貧困と言われている人たちが1年間食べることができる量とも言われています。

食品ロスと相対的貧困層

この2つの問題は日本の外ではなく中で起きています。前橋でも起きていたんです。そこで前橋市は7年間の活動実績があるフードバンク北関東と手を組み、フードバンク前橋を設立しました。

主な活動は2つ。1つは、生活困窮者の支援やサポートをしている団体に食品の提供をすること。もう1つは、提供する食品を回収すること。

現在前橋では約40団体と提携、北関東では280団体と提携をしています。2拠点で約500人の人たちに食品提供をしている状態です。

母子父子家庭や単身者、3人以上の家族などいろいろな家庭があります。しかし相対的貧困の方はもっといると、フードバンク北関東の高橋さんはおっしゃっています。

「企業さんや一般家庭からも日々食品回収を助けていただいています。しかしそれ以上に食品を提供する人たちが増えてきています。その中で”おかず”となるものや”電気”を使わない食品が足りてないんです。回収の条件はありますが、ぜひ一度家の中を確認して、捨てる前にフードバンクにお持ちよりいただきたいです」

現在前橋市では食品回収を3箇所で行なっています。

食品回収のことをフードドライブと言います

【 フードバンク前橋 】

【 前橋運動公園プール入り口 】

【 大渡温水プール 】

*電話でのお問い合わせの場合すべてフードバンク前橋にお願いいたします。

3月31日には元総社のサンビックにおいて新前橋マルシェが開催されます。そこで食品回収を行います。また、フードバンクの活動について気になることや不明点などもご案内しますので、どなた様も気軽にお越しください。」

【 新前橋マルシェ 】

  • 日程:2019年3月30日(土)
  • 時間:9:00~12:30
  • 問合せ先:(株)サンビック/027-251-2549
  • 場所:サンビック敷地内
  • 住所:前橋市元総社町151-5

フードバンクはアメリカでは50年前から行われている活動です。日本には約15年前に入ってきました。そして8年前に館林の三松会がフードバンク北関東を立ち上げ少しずつ群馬県にフードバンク事業が広がりました。

前橋以外の地域の方は北関東のほうで対応をし、前橋の方には前橋市とフードバンク前橋で対応をしている状態です。

高橋さんが最後におっしゃっていたことは、まずフードバンクという活動があること、そして働いている人でも食べるものがなく困っている人がいることを知ってほしい。

その人たちにまだ食べられる食品を直接渡してもいいですし、知り合いやまわりには困っている人はいない場合はぜひフードバンクに食品提供をしていただきたいです。

誰もが毎日「いただきます」と言える当たり前を。

最後に

フードバンクが貧困の連鎖を止めることができるのかと考えてお伝えしましたが、結論としては可能性は十分にあると感じました。

そのためには、どの立場の人でも ” 知る ” ことから始めないとだなと思います。SNSなどを含めて「フードドライブしてきました!」「フードドライブ開催します!」こんなワードが自然と出てくる社会になる今はほんの入口なんだと感じています。

いろんな形が考えられますが、まずは食事は腹八分。残りの二分はフードバンクにの意識をすることから始めてみようと思います。

取材協力先

【 フードバンク前橋 】

【 フードバンク北関東 】

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